Internship 2026.06 / NECフィールディング株式会社

NECフィールディング インターン

NECフィールディング株式会社の1dayオンラインインターン。お題は、市役所の使いにくいネットワークでした。職員から出てきた不満は10個。1つずつ解決策を当てていくと、提案も10本になります。この日やったのは、その10本を1本にする作業でした。

Brief 10個の不満に、10個の解決策を並べかけた

設定は、「ネットワークが古くて職員が困っている市役所から相談を受けた」というものでした。 職員の不満を整理し、どう作り直すかを提案するのが前半のお題です。

並んでいた声は具体的でした。クラウドが使えない。在宅勤務の機材がない。パソコンが重い。IDとパスワードが3つあって面倒。 最初はこの1つずつに解決策を当てていこうとしました。

でもその進め方だと、提案は不満の数だけ増えます。機材を足す、端末を替える、ID管理の仕組みを入れる。どれも間違ってはいないのに、並べたところで単なる機能のパッチ当ての一覧にしかならない。 なぜ市役所のネットワークがこうなっているのかには、一言も触れられていませんでした。

Advice 解決策を考えるのを、一度やめる

手が止まっていたところで、社員の方からもらった言葉です。

課題を一度構造化してから、解決策を考えることが重要

言われたとおり、解決策を出すのをいったんやめて、困りごとをただ並べて見比べました。根っこは1つでした。安全性を高めるためにネットワークを分け過ぎていて、そのしわ寄せが日常業務に来ている、という構造です。

分け過ぎているから、クラウドに届かない。分かれているから、IDが3つ要る。別々の困りごとに見えていたものが、同じ1つの構造から出ていました。 構造化というのは、解決策をきれいに並べ替える作業ではなく、不満の下まで降りていって、そこで数を減らす作業なんだと思います。

市役所のネットワーク構成図
ワークで扱った市役所の現状構成。ネットワークが完全に分断されており、別々のID・パスワードが必要な状態でした。

Design 壁は壊さずに、通り道を1本つくる

原因が1つなら、解決策も1本で足ります。ただし、壁を全部壊すのは違う。 ネットワークが分かれているのは安全性を高めるためで、その目的自体は正しいからです。壊してしまえば、市役所がもともと避けたかったリスクのほうが戻ってきます。

そこで壁は残したまま、安全な通り道を1本だけ通す形にしました。IDは統合して、そのぶん毎回本人確認をかける。 入り口を1つにまとめると弱くなるはずのところを、確認の回数で埋める考え方です。 バラバラだった10個の不満が、これでひとつの提案に収まりました。