ブラウザゲーム Bartender
ブラウザひとつで、本格的なカクテル作りと心温まるバーの空気感を体験できるシミュレーションゲーム『Bartender』。今回はそのゲームの魅力と、細部にまで詰め込んだこだわり、そして制作の裏側を詳しくご紹介します。
はじめに ── なぜ「バー」をテーマにしたゲームを作ったのか
静かなジャズが流れていて、グラスがあって、外の時間の進み方と少しずれている。バーという場所には、そういう空気があります。
その空気を、ブラウザを開くだけで味わえないか。『Bartender』はそこから始まりました。スコアを積み上げるだけの作業ゲームではなく、グラスを傾けながら人々の物語に触れる、止まり木のような体験を目指しています。
1. カクテル作りの奥深さと、直感的なシェイク体験
『Bartender』の中心となるのは、リアルで心地よいカクテルメイキングです。カウンター越しに訪れたお客様から「称号」や「カクテル名」、そして色や風味のヒントを受け取り、下の棚に並んだ様々なボトルから材料を選び出してシェイカーへ注ぎ込みます。
レシピ通りの配合を見極め、氷を入れて冷やす。そして、このゲーム最大の醍醐味が「シェイク」です。プレイヤーのデバイスや好みに合わせて、3つの多彩な操作方法に対応しています:
完成したカクテルをお客様に提供すると、グラスに注がれる演出とともに判定が行われます。成功すれば満足度が上がりスコアアップ!もし失敗してしまっても、優しくやり直すことができる親切設計になっています。
2. 朝・昼・夜で移り変わる、個性豊かな町の人々
バーの扉を開けてやってくるのは、どこか懐かしく温かい町の人々や、旅の途中の冒険者たち。ゲーム内では時間帯(朝・昼・夜)によって訪れるお客様の顔ぶれが変化します。
吟遊詩人
王女
騎士
魔女
農家の少女
花売り
学者
鍛冶屋
メイド
国王
朝には畑仕事帰りの農家や花売り、昼には町で働く職人や商人・学者、そして夜には王国の騎士や魔法使い、吟遊詩人、さらには忍びで訪れる王女まで──。総勢数十名に及ぶユニークなキャラクターたちが、それぞれ固有のセリフや悩み、好みのカクテルを持って訪れます。
3. クスッと笑える「酔っ払いシステム」
『Bartender』のユニークなこだわりが、この「酔っ払いシステム」です。お客様にお酒を続けて提供していくと、酔い具合に応じて少しずつセリフや表情が変化していきます。
お酒が進むにつれて呂律が回らなくなったり、普段は厳格な騎士が弱音を吐いたり、お堅い学者がお茶目な一面を見せたり。ゲームを進めるほどにキャラクターたちへの愛着が湧き、まるで本当の常連客と会話を交わしているような温かい気持ちになれます。
4. ジュークボックスと天候が紡ぐ、極上の空間演出
ゲームを彩るもうひとつの主役が、心地よい「音楽」と「環境演出」です。
カウンターの隅には「ジュークボックス」が置かれており、落ち着いたモダンジャズ(Skyline Serenity)、夜のしじまに寄り添うウイスキー・ナイト(Whisky Nights)、中世酒場の賑やかなメロディなど、プレイヤーがその日の気分に合わせてBGMを自由に選ぶことができます。
さらに、バーの窓の外では晴れ・雨・雪といった天候が移り変わり、雨の音や静かな夜の空気がカクテル作りの没入感をいっそう高めてくれます。
5. 図鑑集め、称号、そしてフォトモード
カクテル作りを極めていくやりこみ要素も充実しています。
- カクテル図鑑 & 顧客録:一度作ったカクテルや出会ったお客様のプロフィールがコレクションされ、豆知識や好みをいつでも振り返ることができます。
- バーテンダー称号:ゲームを進めて多くの注文に応えることで、「見習い」から「伝説のマスター」まで特別な称号がアンロックされます。
- フォトモード:自信作のカクテルが完成した瞬間を綺麗に切り取って撮影。ワンタップでX(旧Twitter)やLINEなどにシェアできます。
6. 開発を振り返って ── 技術的な挑戦と想い
使っている技術はHTML5 / CSS3 / JavaScript (ES6+) というごく普通のWeb標準です。そこにBGM制御のTone.js、手の動きを読むMediaPipe、スマホの加速度センサーを重ねて、「インストール不要のブラウザだけでどこまでやれるか」を試しました。
シェイクしたときの手応え、グラスに氷が当たる音、お客様がふっと微笑む瞬間。そういう細かい部分を一つずつ潰していった結果が、いまの『Bartender』です。
複数スロットのセーブや新しいレシピ、新しいお客様など、これからもアップデートを続けていきます。あなただけのバーで、良い夜を。